EU離脱ほどの迫力ではないけれど

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英国では国民投票の結果EU離脱が決定し、
その結果昨日より株価や為替の状況が混乱気味。
国民が国家的に大きな決断を下した国民投票、
日本では過去に例があるのでしょうか?
ちょっと調べた所、憲法に基づく住民投票が
数回行われた経緯がありますが、
何れも特定の地域のみを対象としたもので、
「国民全体」という例はまだ無いようです。

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多摩のほのぼの住民投票

私はかつて西東京市に住んでいたことがありますが、

転入時はまだ「東京都保谷市」でした。

当時は全国的にも市町村合併が盛んな頃で、

再編後の地名などが、事情を知らぬ人にとって少し厄介な面もありましたが、

いずれ喉元過ぎればということで、一気に進んでいった感があります。

私が住んでいた保谷市も隣の田無市と合併するに当たっては、

「新しい市名をどうするか?」で意見が分かれ、

住民投票で決する運びになりました。

これは地方自治法に基づく住民投票ですが、

東京多摩地区では初めての住民投票であったと記憶しています。

私もこの記念すべき住民投票に参加する権利を与えられたわけです。

アンケートによって5個に絞られた「市名候補」から

投票でひとつを選択するというものだったと思います。

まかり間違っても暴動など起こる心配の無い、平和な住民投票。

せっかく貰った権利ですから私も清き一票を投じました。

考えだすと結構楽しい街の名前

私は「けやき野市」という名称に投票しました。

西武新宿線の駅名も「田無」よりこちらの方が

かっこいいと思ったからです。

他には「ひばり市」というのがあって、

これは「ひばりが丘団地」住民による組織票だという噂があって、私は没にしました。

「緑野市」とどちらにするか迷ったのですが、

これは西武池袋線「保谷駅」の新名称にすればよいなどと、勝手に判断していました。

あとは「北多摩市」ですが、これは論外。

開票が済んでみると、予想外にも「西東京市」が1位で当選、

なんだかつまらねえなと感じたものです。

「東京」という地名は元々「東の京」って意味でしょうから、

「西にある東の京」では訳が解らん、という議論もあったようです。

私はそれより「東京都西東京市東町」という住所に抵抗を感じました。

方角を表す文字が4つも入っていますから、

「いったいどっちやねん」と言いたくなるわけです。

とはいえ、理想的な住民投票であったと思います。

誰の利害にも深刻な影響を与えず、もちろん株価も為替も落ち着いたもので、

全てが「笑い話」で済まされる。

そんな意味でお手本のような住民投票だったと思い出されます。

これに対して、2年程前に小平市で行われた都道建設を巡る住民投票は、

部外者の立場とはいえ「如何なものか」的な後味の悪さを感じました。

これについては次回以降で。

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