11月23日 勤労感謝の日、立川の夜空に6千発の花火が打ちあがりました。
懸念されていた「木枯らし1号」が吹き荒れることも無く、
穏やかな天候の下で行われた「第60回 立川まつり昭和記念公園花火大会」。
打ち上がった全ての花火がクリアに眺められたのは、何年振りのことだろう?
多摩地域では立冬を過ぎてから、これほどの規模で行われる花火大会は、
多分初めてだろう、いや「最初で最後」になるのかも知れない。
クセになりそうな「台風の置き土産」
夏場と違い、雲底が高いために花火が隠れる心配はまったくありませんでした。
それに思っていたよりも、冷え込みはそれほどでも無く充分観覧に耐え得るコンディション。
打ち上げ開始の午後6時、「ドカーン」という尺玉の爆音に誘われてか、
次々と人が広場に集まり、特大の花が開くたびに歓声に包まれる様は、いつもの通り。
都心と違い、ベッドタウンで行われる花火大会は、会場以外でも盛り上がりを見せます。
同じ町に住みながら、顔も名前も知らぬ同士の他人と他人。
しかし、この日ばかりは皆同じ夜空の一点を見詰め、見事な大輪の花に拍手喝采。
年に一度くらいこういうことがあっても良い、というか無ければいけないのだと思う。
「季節外れ」という時代遅れな批判は、まったく聞こえて来ませんでした。
夏がダメでも冬がある
今回は花火大会の実行組織にとっても、良い「先例」となった事でしょう。
数年前の大会では、打ち上げ開始時刻になって天候が急変、激しい雷雨となって中止決定。
広大な昭和記念公園には、既に数万人の観客が詰めかけていたのに。
こんな事があったので、今年の台風直撃の予報で早々中止決定したに違いありません。
自然現象を正確に予想することは誰にも出来ません。
ましてや雷雲の発生については、予報技術が確立しているとは言えません。
無理をして観客に「ずぶ濡れで雷に打たれる恐怖」を味あわせるより、
「今年も冬にやりましょう」と宣言すれば、皆納得するに違いありません。
そのための「下準備」が整ったことで、
立川は、「隅田川の一歩先」を行くことになりました。
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