モンスターペアレントに関する一考察

シェアする

モンスターペアレント、人呼んで「モンペ」。
学校に対して理不尽な要求をする保護者のこと。
「入学式に桜が咲いていない」
「携帯を没収するなら、その間の基本料を払え」
「運動会で1等になれるよう、速い子と走らせるな」
枚挙にいとま無し、「トンデモクレーム」の数々。
思えば「教育の荒廃」が叫ばれた時代もあった。
その「時代の振り子」が大きく逆に振れている。
あの頃は「モンスターティーチャー」だった。

80年代のツッパリ

たむろ
今ではすっかり影を潜めた○ンコ座り。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

怪獣の世代交代

1980年代、所謂「ツッパリ」や「校内暴力」、街では「暴走族」が全盛期でした。
「3年B組金八先生」は、1979年から始まった人気シリーズですが、
当時の学校教育を巡る世間の関心の高さを受けて、「学園ドラマ」の金字塔を築いています。
このドラマでも描かれていたように、当時の学校教育は「腐ったミカンの方程式」のように、
大人の都合ばかりが卓越して、特に「義務教育」の現場では、
一体誰が「権利者」なのか訳が解らない有様であったと思います。
本記事中の写真は、何れも「ウィキまとめ」から引用させて頂いておりますが、
この年代の少年達は今、50代を迎えているはずです。
もはや「モンペ世代」すら卒業していることでしょう。

80年代のツッパリ

80年代のツッパリ
顔はまだ幼いのに、背伸びしたい年頃。

彼らの姿を見て、懐かしさとともに一種の滑稽さや、微笑ましささえ覚えるのは、
「それはそれで青春だった」ということではないでしょうか。
「なめ猫」がブームになったのも80年代初頭の事でしたが、
どんなにツッパッてみても、所詮最後には、大人達の狡猾さに屈服させられていたわけですから、
あの頃は「モンスター・ティーチャー」が猛威を振るっていた時代だったと言えそうです。
私も自分の中学生時代を思い返せば、親は相手が「学校教師」というだけで、
盲目的な信頼を「丸投げ」にして、その結果「子供は学校の人質」という、
なんともやるせない図式が醸成されていたように思います。
一方学校はこれに乗じて、「生徒不在の生徒手帳」や、
「中学生不在の中学生らしさ」などというモノが、大きな顔をしてふんぞり返っていたものです。

80年代のツッパリ

卒業写真
虚勢を張るのもこれが最後、だから精一杯。

なにより許せなかったのが、「小学校のいい加減さ」です。
学校教員に反抗する術など何一つ持たない小学生に対して、
「ことなかれ主義」、「ご都合主義」に塗り固められた教育を、臆面もなく貫き通して、
卒業間際には規範意識を肥大化させた児童が、年齢不相応な「立派な態度」で卒業式に臨み、
その肥大化した規範意識のバブルが、中学入学後に次々と崩壊。
本来味わう必要の無い挫折感のせいで、彼らの頭髪はたちまちリーゼントやパンチパーマとなり、
女子生徒のスカートの丈は地面すれすれまで伸ばされていったのです。

80年代のツッパリ

礼参り
卒業式が終わったら、これも教師の通過儀礼?

しかし、そんな彼らはその後決して「モンペ」にはなりませんでした。
ずるい大人達に、皆で「反抗する時代」を過ごすことが出来たからではないでしょうか?
実は本当に深刻な「教育の荒廃」はこの次の世代に襲い掛かっていたのです。
私は既に大学を卒業して、社会人になっていた頃ですから、
他人事としてしか捉えていませんでしたが、新聞や週刊誌で報道される「学校の実態」を視て、
「さもありなん」と思っていました。
校則で長さをミリ単位に定められた頭髪、
「歩くときの姿勢や足の上げ方」を定めたイラスト付きの生徒手帳。
暴走族は事実上壊滅させられ、ツッパリ生徒の存在を許さない「管理教育」のモンスターが、
大人への階段を登ろうとしている少年、少女達の顔から「感情」を奪い去りました。
彼らは義務教育において法律上は権利者でも、制度上は義務者でしかなくなりました。
ひたすら「学校の教育業務」に協力する立場を強いられたと言って過言ではありません。
こうした「管理教育」が、どんな優秀な若者を育てたか、次に私の体験を書きます。

80年代のツッパリ

暴走族
現代の「モンペ」と、どちらが「社会悪」か?

自己不在、他者不在、常識不在

私が団地住まいだった時、建物の入り口やエレベーター付近に、
食べ残しのカップラーメンが放置してあったり、唾で床がベトベトになるほど汚されていたり、
居住者以外の少年達の仕業であることが判っていたので、
ある日「現行犯」を見つけて注意したところ、
「カンケーねーだろ」という返事が返って来ました。
「俺はこの団地の住人だ、カンケーねーのはどっちだ!」と怒ると、無言で立ち去って行きました。
彼らこそが世代としては「モンペ」に当てはまります。
「言葉が通じない、当たり前の理屈が通じない!」。
危機感を覚えた私は、近隣の住人とも協議して、
「無断で立ち入っていただけでも通報しましょう」と示し合わせました。
そうまでしないと、「他人の立場」というものを尊重しない世代。
それが時系列で申し上げれば「モンスター・ペアレント」に相当するのです。
なんのことはない、今学校を苦しめているのは、20年、30年前の学校教育です。
皮肉なことに「モンペ」によって、鬱病になるほど苦しめられている教員達は、
その「モンペ」と同世代かそれ以下の世代。
「真犯人」の世代は、もう定年になって左団扇の余生を楽しんでいるのでしょうか。

801年代のツッパリ

一番左の人物は、島田紳助さん?
映画のワンシーンでした。

たしか金八先生シリーズの最後のスペシャル版だったでしょうか?
数学の乾先生が、金八先生を誘って一杯飲んでいたときのセリフが印象的でした。
「ツッパリの加藤優や山田麗子が居た頃が正直懐かしい、今の子供たちはのっぺらぼうで・・・」
その「のっぺらぼう」が「保護者」となって以下のようになりました。

先生 「○○くんが、石を投げて窓ガラスを割ったんです」

保護者 「石が当たったくらいで割れるガラスのほうが悪い、それに・・・、
     子供が投げたくなるような石を校庭に放置していたのは、学校の責任だ!」

80年代の学校給食

みんなこれを食べて大きくなったのにね。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

シェアする

フォローする

スポンサーリンク
スポンサーリンク