立川には国の防災機能が集中しています。
その代表格が陸上自衛隊立川駐屯地ですが、
毎年秋に「防災航空祭」が開催されています。
いつも地震や台風被害などで出動することは、
報道されている通りですが、
普段近くで見ることの出来ない自衛隊ヘリ。
年に一度の大盤振る舞いで見せて貰えます。
その時 立川は首都となる
パトカーや救急車と同様に、あまり御厄介になりたくないのが救助ヘリですが、
そうは云っても東日本大震災以来、首都圏直下型の襲来が危ぶまれ、
加えて異常気象による思いがけない事態に閉口する昨今です。
冷静に考えれば、日本に安全な場所など何処にも無いと言えるような気がしてなりません。
特に人口が集中する首都東京の抱えるリスクは半端なものではありません。
万一直下型地震などで、国家の機能が失われるようなことがあれば一大事なわけですが、
そんな時のために立川にはそれらの機能をそっくり取って代われるだけの、
代替機能が集中整備されていると言います。
その際は首相官邸さえ、立川に引っ越して来ることになるでしょう。
かつては軍都として栄えた立川は今その広大な敷地を利用して、
国家のクライシスに備える防災都市の顔を持っているのです。
陸上自衛隊立川駐屯地の防災航空祭は、そんな立川の一面を良く現したイベントです。
展示されるのは主に自衛隊のヘリコプターですが、
海上自衛隊の他、消防や警察のヘリも同時に展示されます。
勿論天候が許せば飛行展示も行われますので、
航空ファンならずとも結構楽しめる内容になっています。
私も何度か撮影に出かけたことがあります。
デモ飛行するヘリを動画撮影するのはなかなか難しく、
慣れないとかなり醜い映像になってしまいますが、それでもなんとか良いとこだけ繋いで 、
YouTube にUPしてありますので、記事末に埋め込んでおきます。
当日はお祭りですので、当然「やきそば、タコヤキ、生ビールetc」の模擬店が出ますが、
「自衛隊グッズ」なるものの販売も行われているようです。
一体どんなモノが売られているのか、残念ながら行くたびに覗くのを失念しています。
今年行ければ是非確認しておこうと思っています。
あっ、それから大事な事ですが、展示物の撮影は基本自由ですが三脚や脚立の使用は禁止です。
ゲートでは手荷物検査も行われますのでご承知おきを。
それから、当日は東京女子体育大学による新体操の演技も行われ「航空祭の華」となっていますが、
こちらにカメラ(含スマホ)を向けますと私のように怒られてしまいます。(^^;
その安全は誰のため?
私がこの防災航空祭で最も楽しみにしているのが、ヘリの「大編隊飛行」です。
プログラムでは10:40に上空通過となっていますが、去年は何故か行われませんでした。
天気は良かったのですが、少し風が強かったからでしょうか?
でもパラシュート降下は出来ていましたので、ちょっと不思議です。
どうも立川市が自衛隊に対して「編隊飛行の中止」を要請しているらしいのです。
理由は「住宅地の上を編隊を組んで飛ぶのは危険」ということらしいです。
もっともらしいようで、私は違和感を禁じ得ません。
所謂「役人の責任逃れ」的匂いがプンプンするのです。
埼玉県の入間基地では毎年ブルーインパルスの演技飛行が行われ、何万人もの観衆を集めています。
安全は大切ですが、だからといってあんまりケツの穴の狭いことばかり言う自治体は嫌われます。
アクセス方法など詳細は下記サイトで確認できます
公式サイト:立川防災航空祭
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