半夏生と都会の蛍

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今日は半夏生でした。
蛸を食べる習慣があったとは、
恥ずかしながら知りませんでした。
もっとも多摩地域には
そのような習慣は無かったのかも。
それにしても、「半夏生」という
言葉の響きは何とも云えず、
趣を感じます。

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ほたる祭りの誤解

夏至から数えて11日目が半夏生ですが、

この日を境に色々なことが終わったり、始まったりして、

四季に生きる日本人の生活の在りようが、

奥ゆかしく、また懐かしく感じられます。

農家では半夏生以降は田植えをしないのだそうです。

気候と作物の関係が、科学的見地からではなく、

もっと身近な、日常の在り方として伝えられたのでしょう。

また、関東ではこの辺りが蛍の見納めのようです。

決して自慢ではありませんが、

私は自然の「蛍」というものを一度も見たことがありません。

水田の無い国分寺に育ったせいかも知れません。

多摩地域では福生市の「ほたる祭り」が有名です。

昭和30年代は、福生市を流れる玉川上水に蛍が群れ飛んでいたらしく、

それに因んで福生市民のお祭りに発展したそうです。

しかしながら少々偏屈なことを申し上げれば、

蛍は山里に自然発生する生き物のはず。

「保存会」的な形で養殖されるのは「不自然」そのものではないかと。

いるところには居て、いないところには居ないのが自然。

まして、「ソーラン節」のお祭り騒ぎの中に放たれた、

蛍たちの困惑はいかばかりか。

「幽玄」とは程遠い蛍の舞ですが、

地元の子供たちにとっては年に一度の楽しい時間なのでしょう。

そんな福生市ですが、8月には旧暦の七夕祭りがあって、

こちらは正真正銘、多摩の七夕を代表するイベントと云えるでしょう。

その時期には是非訪れてみたいと思っております。

頑張ろう・・・の夏

うるう年の今年は、半夏生で更新されたものがもうひとつあります。

「地価公示価格」、最新の路線価が今日発表されました。

ニュースでは早くも東京の地価が上昇に転じたと報道されています。

私はショボい乍らも一応「地主」ですので、

さっそく調べて見ましたが、昨年と変わっていませんでした。

1998年頃、バブル景気で最高値を付けて以降、

ゆっくりと落ち着いてきた多摩の地価ですが、

私の住む辺りでは大型商業施設が相次いで出店したためか、

ここ数年地価の上昇が続いていました。

「バブルよ再び」などと甘い夢を見ていたフシも否めませんが、

「冷静に」と諫められた感のする半夏生でした。

これから夏本番です、

子供の頃なら、思わず駆け出したくなる程の期待感を与えられた季節。

「どうか記録的猛暑だけは御勘弁を」と、

何故か神に祈りたくなるのが昨今です。

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