10月14日は「鉄道の日」ですが、知ってましたか?
国民の祝日でも何でもないのですが、
今から150年前のこの日に新橋-横浜間で鉄道が開業。
この日から日本の鉄道の歴史が始まりました。
この日に因んだイベントは全国で開催されると思います。
私が今日御紹介するのは、中でも特にレアなイベント、
鉄道総研の「平兵衛まつり」です。
原則非公開の一般公開 平兵衛まつり
国分寺市光町にある「鉄道総合技術研究所」は、新幹線やリニア鉄道など、
国鉄時代から日本の鉄道史に残る技術開発を行って来た拠点です。
国分寺市光町という地名は、新幹線「ひかり」が語源となっていて、
新幹線はこの地で生まれたことを象徴しています。
JR中央線国立駅から徒歩10分、あのキヨシローの故郷でもあります。
この「鉄道総研」の一般公開が年1回、
「鉄道の日」の直前土曜日に行われる慣例があります。
「平兵衛まつり」という名で地元の人たちに親しまれています。
このイベントが「レアである」と申し上げたのには訳がありまして、
一般公開と云ってもあくまで「地域との交流」を開催主眼としたものであって、
観客を動員してナンボ・・・というようなものではありません。
そのため、「原則非公開の一般公開」のようなものなのです。
インターネットで同研究所のwebサイトを隅々まで見回しても、
専門的、学術的な記事ばかりで、このイベント関する告知を見つけることはできません。
概ね開催1週間くらい前から国立駅構内や、地元商店などに告知が貼られるらしいですが、
私はそれさえまだ見たことがありません。
地元では、「鉄道の日直前の週末」ということが暗黙の了解になっていて、
今年ならば、10月7日(土)と分かります、敢えて告知も必要ないのです。
国分寺市役所の出張所である「ひかりプラザ」の前が、鉄道総研の正門です。
そのためか、「ひかりプラザ」の建物には総研から寄贈された新幹線車両が横付けされていて、
この研究所が如何に地元に密着しているかが伺えます。
それに、「平兵衛まつり」の平兵衛は、この地域のかつての地名「平兵衛新田」に因んだものです。
さて、私もこの一般公開には子供の頃に行ったことがありまして、その時のパンフレットが出て来ました。
この年は「鉄道100年」として、当時の国鉄が様々なキャンペーンを行っていた年でもあります。
今から44年前のものですので、長期間段ボールの隅に押し込まれていたものですから、
折り目が付いてしまって、これがなかなか取れません。(^_^;)
でも一応全頁写真を撮っておきましたので、
それも「一般公開」します。
「ディスカバー・ジャパン」のスローガンに惹かれて、
多くの若者達に旅行ブームが浸透して行った時代。
「アンノン族」と呼ばれる女性たちが出現したのも、確かこの頃ではなかったかと思います。
上野駅を始発とする特急列車、「はつかり」「みちのく」「つばさ」「あさま」「はくたか」・・・、
全部憶えるのが大変でしたっけ。(#^.^#)
「平兵衛まつり」は研究所職員の方々が、
職務の合間を縫って企画準備された、「手弁当」のおまつりです。
昔のパンフレットでは複数日に跨って開催されていたようですが、
現在は土曜日1日だけ、午後3時には終了になります。
開場時間は、多分9:00頃かと・・・ すみません忘れました。(^^;
研究所内の実験施設で様々な「実験」を披露しています。
電車のパンタグラフも、近くで見るとデカいです。
レールも在来線用と、新幹線用のサンプルが置いてあり、
実際に重さの違いを持って確かめることもできました。
その他、職員の方々によるコンサートや、模擬店もありますが、
鉄道グッズなどの物販は行われません。
レール溶接 今年も見られるか?
極め付けで「面白い」と思ったのは、「レールの溶接実演」です。
終電から始発までの限られた時間内に、如何にしてレール同士を繋ぎ合わせるのか?
考えてみると不思議な気がします。
答えは「テルミット溶接」、
金属同士の化学反応による熱を利用してあっという間にレールが繋がります。
その瞬間を間近で見学することが出来ます。
更に溶接したばかりのレールを巨大な装置に掛けて「強制破断」させます。
研究所なので、破断させた溶接面を顕微鏡で調べて問題点を研究しているのだそうです。
溶接の撮影はうっかり失念しましたが、
「破断」の様子を動画撮影したものがありますので、そちらも公開します。
国分寺は鉄道と縁が深い町です、泉町にある「都立武蔵国分寺公園」も、
かつては国鉄の研修施設、「鉄道学園」の跡地です。
秋の学園祭では、機関車の「運転シミュレーター」を体験できました。
もう随分昔のことですが、良き時代でした。
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