JR武蔵野線(府中本町―新松戸間)が開業して今年で50年になります。
筆者は中学生でしたが、丁度春休みだったこともあり、
府中本町発の一番電車に乗りに行ったのを懐かしく思い出します。
一番電車に乗るためには午前3時に起床しなければならなかったのですが、
その自信がなかった私は、深夜ラジオを聴きながら一睡もせずに過ごしました。
写真のカードは出発式が行われているホーム上で配られていたものです。
101系に少しガッカリ、でも新鮮
建設されたばかりの新線にどんな新型電車が走るのだろうと、
当時の鉄道少年は少しばかり期待していたのですが、
ホームに到着したのは見飽きたオレンジ色の101系電車。
中央線おさがりの6両編成でした。
しかし走り出してみると、これが意外に新鮮でした。
踏切が一箇所も無い全区間立体交差の軌道を、全速で走る101系。
中央線には無いスピード感を感じる事が出来たのを憶えています。
庭先に西国分寺駅
この時同時に開業したのが西国分寺駅です。
それまで筆者の家族は国立駅を最寄りとしていましたが、
その日常もこの日を境に変わりました。
閑静な住宅地に忽然と姿を現した新駅の存在は、
地元住民にそれまでとは比べ物にならない利便さを与えました。
同時におおよそ駅前とは思えない閑散とした風景に、
これだから赤字にもなるはずだ、でも国鉄は国民のためにあるのだから、
「こんな駅もあっていいんだ」と、開き直ってその恩恵を享受していました。
噂の地下鉄は貨物専用?
筆者は国分寺市内で子供時代を過ごしましたが、
「ここに将来地下鉄が走るらしいよ」という噂をしばしば耳にしていました。
そんな馬鹿なと、本心では誰も信じていなかったと思います。
その地下鉄というのが、中央線国立駅と武蔵野線小平トンネルとを結ぶ短絡線で、
確かに国立駅の東側にトンネルの入口が、噂は事実だったのです。
トンネルは私の出身中学の体育館下を潜り、小平トンネルに合流しています。
そこを走っている殆どは貨物列車なのですが、
たまに八王子と大宮直通の「むさしの号」も走っています。
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